温度変化にも強い

鉄製の部品であるボルトやナットは、温度変化によって、僅かにではありますが形状が変化します。金属には熱膨張とよばれる性質があります。金属を温めれば熱により膨張し、また冷やすことで、逆に体積が縮小してしまうのです。この金属の温度変化は、製品によっては大きな問題ともなるため、きちんとした対策を講じる必要があります。セラミックスなどの樹脂を用いたボルトであれば、こうした温度変化にも対応できるため、活用することができるのです。

金属の温度変化によって、大きな被害が現れるものとして、代表的なのが鉄道です。電車は、大きな質量に比べて非常に高速で走行するため、電車本体はもちろん、レールに対しても厳密なバランスによって形成されています。強烈な日光が照りつける夏場ともなれば、線路のレールも熱によって膨張してしまうため、レールの変形によって脱線してしまう恐れもあるのです。レールに枕木を使用しているのは、そうした温度変化による被害を防ぐためであり、金属の温度変化による問題は、私達の身の回りにもたくさんあるのです。部品であるボルトなどは、熱を加えられることにより膨張し、製品にダメージを与えることがあります。ボルトがネジ穴に入った状態で熱を加えられると、ネジ穴自体も金属であるため、内部で必要以上に締められることとなります。そのため、ボルトやネジ穴が内部で破損してしまうことや、製品自体に亀裂が走ってしまう事にもつながるのです。逆に、金属が冷えるとボルトの大きさも縮小するため、ネジのゆるみが発生してしまい、製品を稼働させている最中に分解してしまい、怪我を負ってしまう事もあるため、注意が必要です。セラミックス製のボルトであれば、金属のように熱で膨張や縮小が発生することがないため、利用することができます。セラミックスにも多くの種類があり、熱伝導率が低い素材もあるため、利用することで熱による被害を抑えられるでしょう。